面接での自己紹介。経営幹部としての転職で効果的な自己紹介とは?

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一般的な中途転職と経営幹部(ハイクラス)の採用は、共通点が数多くあります。書類審査→数度の面接→内定という流れも基本的には変わりません。異なるのは、面接の「内容」です。

経営幹部候補は、これまでに経験している業務内容が一般的な中途転職者とは大きく異なります。そのため、面接の場でもそれに基づいた質問が数多くされます。また、企業の役員クラスが一次面接から面接官を担当することも珍しくありません。

今回の記事では、まずは一般的な面接の流れについておさらいし、各質問にはどのような意図があるのかを説明します。
その上で、経営幹部の面接だからこその自己紹介に焦点を絞り、具体的な注意点や、作成のポイントについて紹介していきます。

 一般的な面接の流れ

最初に、共通している面接の流れから説明します。新卒でも経営幹部(ハイクラス)でも、大まかな流れや定番の質問は同じです。

まず自己紹介から始まり、転職理由(退職理由)、志望動機、そして最後に逆質問です。その中で、応募者が自由に発言できるのは「自己紹介」と「逆質問」です。それ以外は基本的に面接官からの質問に答える形式で進みます。

企業は各質問によって応募者の何を知りたいと考えているのか、具体的に説明します。

 自己紹介

自己紹介の役割は大きく分けて2点あります。挨拶と、自分に「興味を持たせる」ことです。面接の冒頭に設けられているため、面接官が応募者に対して抱く第一印象に大きく影響します。そのため、短い時間ですがとても重要です。

大まかな流れは、中途転職でも経営幹部でも変わりません。基本的に、挨拶、氏名と略歴、経歴の概要、結びの言葉で構成されます。およそ下記のような内容です。


本日は貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございます。

●● □□と申します。私は△△大学を卒業後、約7年にわたって法人向けの新規開拓営業を担当しておりました。現職の株式会社○○では、法人向けのコンサルタントに従事しております。昨年、目標の150%を達成し、部署から1名だけのMVPに選ばれました。

この経験をぜひ活かし、貴社に貢献したいと考えております。よろしくお願いいたします


なお、「志望動機」や「経歴の詳細」は自己紹介で話す内容ではありません。これらは、それぞれ深く詳しく話す時間を設けてあります。経営幹部の面接であればなおさらです。

 転職理由(退職理由)

中途の転職であれば必ず質問される内容の1つが、「転職理由(退職理由)」です。転職理由には、伝えてもいいことと避けたほうが無難なことがあります。

避けたほうがいいこととは、結論から言うと「この人は、同じ原因でうちの会社もすぐに辞めるかもしれない」という懸念を面接官に抱かせる内容です。

例えば、「給与が安い」といった不満はそのまま話さず、「成果や実績を正当に評価する制度のある企業で活躍したい」と言い換え、ポジティブな印象になるようにします。また、「人間関係」などどの企業でも起こり得る理由は、応募者のコミュニケーション能力を疑われる場合があります。

退職そのものがマイナスなわけではありません。それをどのように捉え、今後のキャリアに向かおうとしているのかを企業は知りたいと考えています。「前職ではすでに目標を達成したため、次のステップに臨みたい」という大前提が伝わるようにしましょう。

 志望動機

志望動機の役割は、応募先の企業に「志望した理由を納得してもらう」ことです。他社ではなくその企業を選んだ理由について、詳しく話します。

説得力のある内容にするためには、2点大切なポイントがあります。

面接 志望動機

(1)企業を理解していることが伝わる志望動機
どこの企業にも当てはまる内容ではなく、「その企業」だからこそのポイントに合わせます。他の応募者との差別化も図れます。

(2)応募先企業が求める人物像と一致した経歴やスキルがあり、それらを役立てられることをアピールします。
「スキルアップのため」「学習制度の充実」といった内容ばかりを過剰に述べることは、できるだけ避けたほうが無難です。成長意欲よりも「会社は学校ではない」「スキルを身に着けたら退職するのでは?」と思われる危険性があります。

 逆質問

逆質問は、応募者から企業へ質問できる唯一の時間です。基本的には、面接の最後に設けられています。言うなれば「自由度の高いアピール時間」です。「特にありません」で終わらせず、ぜひ活用して下さい。

逆質問は確かに「質問」という形を取って自分のスキルや能力をアピールできますが、ここでも避けたほうがいい内容が2点あります。

(1)調べれば簡単にわかる内容
企業理念や業績など、企業サイトにそのまま答えが載っている内容は避けたほうがいいでしょう。それらは大前提として臨むことをお勧めします。もちろん「その企業理念にした理由」や「業績達成までの課題や解決策」など、載っていない情報であれば問題ありません。

(2)既に面接の中で話している内容
あまり他人の話を丁寧に聞かない人なのではないかと疑われてしまいます。準備してきた内容が話されてしまうことは十分あり得るため、質問は必ずいくつか用意しておいて下さい。

 自己紹介と自己PRはどう違う?

あまり厳密に区別していない人も多いこの2つの質問。「話す内容がいつも同じになってしまう」「違いがわからない」という人もいるのではないでしょうか。ですが、面接官は明確に分けています。
また、2つの内容を分けることで職務経歴書が作成しやすくなり、書類や面接のクオリティも上げられます。曖昧な場合は一度整頓しておきましょう。

自己紹介で話すことは、「自分はどんな人物か」についてです。
氏名や学歴、職務経歴、趣味・特技といった具体的事実です。必ず、面接という限られた時間内にアピールすべき事実のみに絞りましょう。「応募先企業の求める人材」から大きく逸脱した事実を話してもしかたありません。

自己PRは「自分のどこが業務において魅力なのか」についてです。
業務で役に立つ能力や実績はどこかをアピールし、「どのような形で応募先企業に貢献できるか」について話します。説得力を高めるため、前職や現職でのエピソードや達成のための具体策の紹介もお勧めです。なお、これらについて自己紹介で話してしまう人が多いため、注意が必要です。

 経営幹部の面接は何が違う?

新卒から経営幹部(ハイクラス)まで、全体的な面接の流れと重要な質問は共通点が多くあります。
ここからは「経営幹部の面接」に的を絞り、一般的な転職活動とは具体的にどのように異なるのかについて説明します。

 面接官

経営幹部の面接は、面接官の担当者からして異なります。一般的な面接の場合は人事担当者→現場マネージャー→役員クラスといった流れが基本ですが、経営幹部の場合は選考の早い段階から代表取締役をはじめとする役員クラスが携わります。書類審査の段階から加わることも珍しくありません。

なぜなら、経営幹部の採用には企業側も慎重になるためです。企業経営の決定にも携わり、社運も左右します。また、入社当時から部下を持つことが多く、他の社員たちにも大きく影響する責任あるポジションです。

業務の詳しさは現場担当者による面接で判断できますが、経営幹部が務まるだけのマネジメント力やリーダーシップがあるかについては役員クラス以上でないと見極めが難しいため、早い段階から選考に加わります。

 質問内容

面接官と同様に、経営幹部の面接は「質問内容」も異なります。役員クラスならではの内容は下記の通りです。

面接 質問

・組織のマネジメントをどのように行っているか
プロジェクトやチームをまとめる際の具体策や注意点は、マネジメント業務をしていた人であれば聞かれるでしょう。経営幹部候補は入社後すぐに部下を持つことが多いため、前職や現職でどのように実際マネジメントに取り組んでいるのか、企業側が特に確認しておきたい点です。

・仕事におけるポリシーや現実的な取り組み方、自分の弱点や欠点
ビジネスマンとしてのポリシーや現実策は、経営幹部であれば聞かれることが多い質問です。
また、成功体験や長所だけではなく、欠点についての質問もあります。これは自分を客観視できているか知るためです。改善するための取り組みも同時に伝えるようにしましょう。

それ以外に、面接全体の答えに矛盾がないか、論理的かについても、一般的な面接より厳しくチェックされます。合理的な思考とそれに基づいた具体策、その両方を答えられるようにしておきましょう。

 経営幹部の面接官に響く自己紹介のポイント2点

経営幹部(ハイクラス)の面接において自己紹介で特に重要になるのはどこか、どのように組み立てるべきかについて説明します。
自己紹介は、職歴や経歴、それにキャリアプランとは異なり、正確に作り込んでいる人が少ない分、差がつけやすい項目でもあります。

 1.時間は2~3分、長くても5分以内

経営幹部の面接では、自己紹介について「3分以内で」といった時間指定がないことがほとんどです。ですが、時間配分は一般的な面接と同じです。2~3分を目指し、長くても5分以内で終わらせましょう。

自己紹介の役割は、面接開始の挨拶やコミュニケーションです。前述の通り、自己PRとは異なります。また、経営幹部であれば職歴や経歴などの情報が豊富にありますが、ここでは話すぎないようにします。

 2.自己紹介は「アピールの概要」

自己紹介では、「面接の中で最もアピールしたいことの概要」を簡潔に述べることが何より重要です。

「自分のどこに興味を持たせるか」、つまり「面接で自分の何について深掘りしてほしいのか」を仕掛ける場が自己紹介です。
それにより、面接を主体的に進められます。面接官の質問に受動的に答えるだけではなく、「応募先企業に向けてアピールしたい内容のための面接」を展開していけるのです。
また、面接官の質問もある程度予測しやすくなり、余裕を持って臨めるでしょう。

面接 自己PR

面接のたった1~2時間以内という短い時間では、経営幹部の面接者の経歴やスキルはとても語り尽くせません。場をコントロールするためにも、たった3分の自己紹介を「ただの挨拶」とは考えず、作り込んでいきましょう。

 効果的な自己紹介作成のポイント2点

自己紹介において、挨拶や氏名、そして結びといった必須の内容を除くと、差をつけられるのは「経歴や実績等の概要」のみです。
具体的な作成方法について、2段階で説明していきます。

(1)「その企業での面接」において、最もアピールしたい実績をピックアップする。

数多くある経歴の中から、まずは応募先の企業に対して効果的な内容を選び出します。
ピントの合った内容にするために、募集要項を隅々まで確認することをお勧めします。また、企業サイトやパンフレットなどの公式情報のほか、転職エージェントからの情報を参考にできるとさらに企業の求める人物像に近づくはずです。応募先企業と自分の経歴について、一致している実績をできるだけ多く選び出します。
自己紹介は使い回さず、毎回企業情報を分析した上で実績をピックアップすることが成功のポイントです。

(2)概要の内容を整頓する。

内容量は、下記のように簡潔にまとめます。
・仕事やプロジェクト内容(約1行)
・具体的に達成した数字、受賞内容等(約2~3行)

詳しい業務内容やエピソード、客観的評価や達成度などについては、後々経歴や自己PRで話します。ここでは「どのような魅力的な概要を持っているか」を知らせるに留めておきましょう。

 求人も選考もサポートできる「エン社長候補」

経営幹部(ハイクラス)の面接は、一般的な中途の転職とも数多くの共通点があります。そういった定番の質問については企業が知りたい内容も同じです。

ですが、経営幹部の場合、そのクラスならではの質問内容ももちろんあります。このような比較的難易度の高い質問を活かすことが、経営幹部の面接を成功させるポイントでもあります。

ですが、そのようなハイクラスの転職情報に特化したサービスはそれほど多くありません。「エン社長候補」であれば、ハイクラスの転職の選考に関するサポートも充実しています。まずはこちらから会員登録をしてみてはいかがでしょうか。

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