経営戦略とは。定義や考え方、構築の仕方など経営戦略の基本を解説。

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経営戦略は、企業が長期的に成長するために重要なものです。しかし、その定義や考え方は複雑なものです。

そこで本記事では、経営戦略とはなにか、その定義や必要性と共に、経営戦略を構築する方法もご紹介します。経営戦略の立案に関わってみたい方は、ぜひ最後までご一読ください。

 経営戦略とは?その基本や必要性を解説

そもそも経営戦略とはどういうものなのでしょうか。まず経営戦略の定義や3つの分類、その必要性について順番に解説します。

 経営戦略の定義とは?

多くの企業はビジョンや経営理念、目的を設定しています。ビジョンを達成するには、なにをすべきか戦略方針を決定し、それを達成するための具体的な行動が必要です。

このとき、企業のビジョンを達成するための戦略方針のことを「経営戦略」と言います。ビジョンを達成するための戦略方針が抽象的だと、具体的になにをすべきかの決定ができません。

企業の経営理念を達成するためには、経営戦略を立てることは重要です。経営戦略があることで、企業が中長期的に事業を成長させることに繋がります。

 経営戦略は3つの種類に分類される

経営戦略は、以下3つの分類に分けられます。

  1. 企業戦略
  2. 事業戦略
  3. 機能戦略

企業戦略を元に事業戦略を作成し、事業戦略を元に機能戦略を決定していく流れとなります。ここでは3つの分類について解説します。

 1.企業戦略

企業が複数の事業を展開している場合、どの事業にどれくらいの資本や人材を投資するかを決定します。そして、これまでの事業の成果を元に、新規事業の立ち上げや、既存事業の撤退などの判断も行います。

今後どの事業を進め、経営資本はどの事業にどう配分するかなど、事業の構成や資本配分を決定するのが企業戦略です。

 2.事業戦略

企業戦略に基づいて、事業戦略が立てられます。企業規模が大きいと、複数の事業を展開している企業も少なくありません。

各事業で競合他社に勝つにはどうすればよいかをそれぞれ考え、目指す方向性を決めたものが事業戦略です。複数の事業を展開していない中小企業の場合、企業戦略が事業戦略の役割をするケースもあります。

 3.機能戦略

事業戦略を具体的に進めるための方向性を決定したものを、機能戦略と言います。企業には営業やマーケティング、生産や流通など、様々な部署がありますが、各組織で事業戦略を達成するための戦略を具体的に練ります。

事業戦略を果たすために現場レベルで実行するための施策を考えることで、結果として企業戦略の達成にも繋がります。

 経営戦略の必要性

経営戦略は、企業が長期的に成長し、持続するために重要なものです。市場の動きや世間のニーズは、急速に変化しています。そんな中で企業が生き残るには、競合他社に勝つ要素を見つけ、実行していくことが必要です。

経営戦略を立てずに現状維持していると、他社との競争に負けて事業を撤退しなければならない可能性もあります。したがって、常に自社の事業が置かれている状況を把握しつつ、分析を繰り返して最適な戦略を練ることが重要です。

 経営戦略を構築する方法!フレームワークをご紹介

経営戦略を構築するには、自社や他社の事業を分析しなければなりません。このとき役に立つのがフレームワークです。経営戦略の構築にフレームワークを活用することで、自社の課題や解決策が見えてきやすくなります。

経営戦略を立案する際に活用できるフレームワークには多くの種類がありますが、ここでは経営戦略の構築に役立つフレームワークを、5つ厳選してご紹介します。

  1. SWOT分析
  2. 5forces分析
  3. PEST分析
  4. 3C分析
  5. バリューチェーン分析

それぞれ順番に見ていきましょう。

 1.SWOT(スウォット)分析

SWOT(スウォット)分析は、以下4つの項目についてまとめて分析するフレームワークです。SWOT分析では、内部環境・外部環境の双方から課題についてアプローチします。

  • 内部環境:強み(Strength)
  • 内部環境:弱み(Weakness)
  • 外部環境:機会(Opportunity)
  • 外部環境:脅威(Threat)

事業 戦略 SWOT

これら4つの項目を書き出したら、以下のように内部環境・外部環境の項目を掛け合わせて内容を整理し、経営戦略の方向性を考えていきます。これを「クロスSWOT分析」と言います。

  • 強み×機会→自社の強みを活かしてどのようなビジネスを展開するかを考える。
  • 強み×脅威→自社の強みを活かして、競合他社との差別化を図る方法を考える。
  • 弱み×機会→伸びそうなビジネスへ事業展開するために、弱みを克服する手法を考える。
  • 弱み×脅威→市場の縮小など、脅威からの影響を少なくするための防衛策を考える。

SWOT分析を実施することで、内部環境・外部環境を踏まえた客観的な分析が可能です。また自社のプラス面だけでなくマイナス面にもフォーカスするため、広い視野で事業を見直せます。

 2.5forces(ファイブフォース)分析

5forces(ファイブフォース)分析は、事業への脅威に着目して分析を行うフレームワークです。5forces分析では、以下5つの脅威を分析します。

  • 新規参入企業
  • 既存の競合他社
  • 売り手の交渉力
  • 買い手の交渉力
  • 代替品の存在

事業 戦略 5F

これらの脅威をそれぞれ掘り下げていくことで、新規事業を展開する際や、新商品を開発する際に、どれだけの収益が得られるのかを検証することが可能です。

また、「既存の競合他社」「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」を総合的に検証することで、収益性を高められるかの判断ができます。

ほかにも、「新規参入企業」「既存の競合他社」「代替品の存在」を総合的に検証することで、自社の利益をどれくらい得られるかの判断が可能です。

このように5forces分析を多角的に活用することで、自社の強みや事業の収益性などを把握できます。

 3.PEST(ペスト)分析

ビジネスは、マクロ環境の影響を大きく受けます。

マクロ環境とは、事業に与える外部環境のうち、企業の力ではコントロールできないものです。具体的には、政治や経済、社会や技術などを指します。そのためマクロ環境について分析することは、事業を成功させる上で重要です。

PEST(ペスト)分析では、以下4つの要因を整理・分析することで、マクロ環境が事業に与える影響を把握することが可能です。

  • P:Politics(政治)
  • E:Economy(経済)
  • S:Society(社会)
  • T:Technology(技術)

4つの要因を整理したら、それらの内容が自社のビジネスにとって「チャンス」なのか「脅威」なのかを考えます。そしてPEST分析の結果を、経営戦略に落とし込んでいきます。

PEST分析は、3〜5年の長期トレンドを考えることが基本です。しかしリーマンショックや東日本大震災、新型コロナウイルスの流行など、様々な要因で時代は大きく変化します。したがってPEST分析は、トレンドや時代の変化を加味しながら分析することが重要です。

 4.3C分析

3C分析は以下3つの要素を分析するフレームワークで、経営戦略立案にも役立てることが可能です。

  • Customer(市場環境・顧客)
  • Company(自社環境)
  • Competitor(競合環境)

事業 戦略 3C

「市場環境・顧客」「競合環境」は外的要因で、「自社環境」は内的要因です。そのため3C分析では、内部環境と外部環境の双方からの分析ができます。その結果、広い視野を持って事業の成功要因を導き出すことが可能です。

3C分析をするときは、客観的なリアルな情報を集めることが重要です。集めた情報が事実に基づいていることで、経営戦略の質に大きな差が出てきます。また3C分析はシンプルであるため、活用しやすいというメリットがあります。

 5.バリューチェーン分析

バリューチェーンとは、原材料の調達から物流、販売まで、顧客にサービスを届ける一連の流れを価値の連鎖として、ひとつのものとして捉える考え方です。バリューチェーン分析では、事業のバリューチェーンの要素を細分化し、それぞれの強みや価値を考えます。

バリューチェーン分析を実施する際、「主活動」と「支援活動」の2つの軸で事業の価値を分析します。主活動は、事業に直接価値をもたらすものです。以下5つが、主活動の項目です。

  • 購買
  • 製造
  • 物流
  • マーケティング・販売
  • サービス

バリューチェーン分析は、元は製造業を行う企業で取り入れられた手法であったため、主活動の項目は上記のようになっています。もし製造業以外の業種でバリューチェーン分析を実施する際は、主活動の項目を適宜変更しなければなりません。

一方で支援活動は、主活動のサポートを担っています。支援活動は直接売上に繋がるわけではありませんが、間接的に事業を支えています。

以下4つが、支援活動の項目です。

  • 全般管理
  • 人事管理
  • 技術開発
  • 調達活動

バリューチェーン分析では、主活動・支援活動のそれぞれの項目にかかるコストや強み、弱みを洗い出していきます。

そしてピックアップした内容に対して行うのが、VRIO(ブリオ)分析です。VRIO分析では、バリューチェーン分析で導き出した要素に対して、以下の項目のチェックを行います。

  • Value(経済価値)
  • Rarity(希少性)
  • Imitability(模倣可能性)
  • Organization(組織)

「Yes」「No」で判定を行い、Yesが多かった要素は自社サービスの優位な点、Noが多かった要素は自社サービスの劣位な点と判断することが可能です。

 経営戦略の立案に関わることで得られるメリット・魅力

ここまで、経営戦略の立案に活用できるフレームワークを5つご紹介しました。様々なフレームワークを利用することで、最適な経営戦略を立てることが可能です。

経営戦略の立案には自社や他社を多方面から分析するため、経営の課題を柔軟に解決する能力が身につきます。また、自身が立案した経営戦略により社内の様々な部署が動いて成果が出た際は、大きな喜びを感じるでしょう。

とはいえ、経営戦略の立案に関わるのは経営者や経営企画などのポジションの人のみです。そのため経営戦略の立案に関わりたいなら、自分のキャリアを高める必要があります。

 経営戦略の立案に関わるなら、経営者や経営企画への転職がおすすめ

企業のビジョンを達成するための戦略方針のことを「経営戦略」と言います。経営戦略は、企業が持続して成長するためにも重要なものです。

経営戦略は企業の将来に大きく関わるため、自社や他社の徹底した分析が必要です。その際、今回ご紹介したフレームワークを活用すれば、より深い分析が可能となるでしょう。

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