経営幹部の転職における自己PRとは。面接で相手の心を掴むアピール。

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新卒採用から経営幹部(ハイクラス)まで、選考は基本的に書類審査→数回の面接→内定という流れで進行します。また、自己紹介や志望動機など面接の質問内容にも共通点があります。

ですが、経営における重要な決定事項にも関わる経営幹部の面接では、やはり一般的な転職よりも難易度の高い質問がいくつかあります。それらについてよく知り、事前に準備しておくことが、経営幹部クラスの転職を成功させる最大のポイントです。

今回の記事では、その中でも特に「自己PR」について詳しく紹介します。「経営幹部」の面接官、自己PRで重視される点、聞かれることが多い質問内容やそれらに対する具体的な答えのポイントを紹介します。

 経営幹部の面接における自己PRのポイント3点

経営幹部(ハイクラス)の面接は、一般的な転職とは異なる点がいくつかあります。「経営幹部ならでは」のポイントを紹介しながら、その面接において効果的な自己PRを紹介します。

 一次面接からCEOが面接官の場合も

 一般的な面接は、「人事担当者→現場責任者→役員クラスやCEO」という流れが大半です。ですが、経営幹部の場合はそうではないことが数多くあります。

最大の違いは、CEOをはじめとする役員クラスが一次面接から担当することが多い点です。それどころか書類審査の段階から加わる場合もあります。

その理由は、応募者の「本質的な人間力」や「組織の統率力」の見極めを選考の初期段階から行うためです。業務内容に対する正確な判断力があるかどうかは現場責任者ならわかりますが、リーダーシップやマネジメントについては難しいものがあります。ですが、そういった「組織を作る能力」は、経営幹部の採用においてとても重要なポイントです。そのため、役員クラスが初期から選考に携わるのです。

 自己紹介とは違う

「自己紹介」と「自己PR」は異なるものです。一般的な面接では多少混同していても問題ないかもしれませんが、経営幹部の場合はそうではありません。1つ1つの質問について、企業側の意図通り明確に分けて答えるようにする必要があります。

自己紹介で話すことは、「自分はどんな人物か」についてです。氏名や学歴、職務経歴の略歴、業績の概要、趣味・特技といった「具体的事実」です。面接の最初に求められますが、挨拶と結びの言葉を入れた上で、どんなに長くても5分以内で終わらせるようにします。なお、自己紹介についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

自己 紹介 面接

対して、自己PRは「自分のどこが役に立つのか」についてです。業務上有用な能力やスキルを紹介し、「どのような形で応募先企業に貢献できるか」について話します。面接官がイメージしやすくなるよう、前職でのエピソードや具体的な達成度を紹介するのもお勧めです。

自己PRの内容を自己紹介で話してしまう人が多いのですが、自己紹介は言葉の通りに「自分の紹介」です。業務でどのように貢献できるかについてアピールできる時間は、必ず設けてあります。企業側も深く質問したいからです。

このように、企業側は全く異なる内容を聞くために質問しています。それぞれに対して的確に答え、「スムーズな意思疎通ができる」という印象を少しずつ重ねていきましょう。

 実績と貢献度重視

 経営幹部の転職は「やれます」といった意欲よりも、前職までの「実際の実績」を重視して採用する傾向があります。

経営幹部の人材は社運を左右するため、一般的な中途採用以上に企業側も慎重になります。入社と同時にプロジェクトや部下を持つことも多く、沢山の社員たちの業務遂行や実績にも関わります。

このクラスにおける入社意欲は「やれます」という言葉で表現するより、「応募先企業について詳しく調べる」「その上で、自分の能力や業績とのマッチングを考えてある」といった形で、具体策にして表現するほうがお勧めです。

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実績に基づき、現実的な貢献内容を述べるようにします。地に足のついていない意欲や高望みよりも、現実を分析して具体策を選び出し、かつ遂行できる手腕を示すほうがずっと重要です。

 この企業を選んだ理由

 他企業ではなく、なぜこの応募先企業を選んだのかという「志望動機」については「自己PR」で伝えます。企業側は、ここで「能力やスキルが、こちらの求める人物像と一致しているか」「社風に合っているか」などを判断します。

経営幹部の場合はさらに、企業が「長期的な目標」として掲げている方針や戦略と一致しているかについても見られます。経営幹部は他の人材よりも長期的に企業に携わることを前提に採用するため、現在の経営層がともに長く働きたいと思える人間かどうかはとても重要です。

また、企業の重要情報にも深くかかわる経営幹部は、「人間として信頼できるかどうか」といった人間性についても企業側は知りたいと考えています。経営幹部の選考に、一次面接から役員クラスが加わる理由の1つでもあります。

 3段階で作成する自己PR

これまでに自己PRはどのような内容で構成されているかを紹介してきました。それでは実際に、具体的にどのように作成していけばよいかについて3段階で紹介していきます。

 STEP1:キャリアの棚卸し

最初に、自分のキャリアの棚卸しをします。前職や現職など直近の業績は特に念入りに、プロジェクトの内容や得意分野、スキルなどを整頓します。

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また、それらのキャリアが、今回のポジションへの転職や今後のキャリアプランと繋がっていることも重要です。あまりに昔のことで、もう詳細については聞かれない内容については大まかにまとめる程度で問題ありません。

 STEP2:募集要項との共通点を探す

 次に、募集要項や企業情報など、企業側が公表している情報を分析します。企業側が求める人物像を正確に把握するためです。そこには人材の能力からスキル、実績や経験、そして人間性まで、実に様々な情報が掲載されています。それらと自分の共通点を探し当て、ピックアップする内容を決めます。

「ヒントの山」である募集要項や企業サイトは、必ず隅々までチェックすることをお勧めします。自分の業績の中からどれを紹介すれば面接において効果的なのかわかります。

また、自己PRは使い回しせず、このように1社1社分析して共通点をピックアップするという流れで作成するようにしましょう。

 STEP3:エピソードと客観的評価を加える

 最後に、ピックアップした内容を面接官に伝わりやすい形にまとめます。そのためのコツが「エピソード」と「客観的評価」です。エピソードは、面接官がこちらのPRポイントをイメージするための大きな助けになります。

(1)「プロジェクトにトラブルがありましたが、最終的には業績アップしました」

(2)「プロジェクトにトラブルが起こり、改善策を実行した結果、最終的には150%の業績アップを達成しました」

前者のような内容ではなかなかイメージがわきません。また、面接官はなぜ業績がアップしたのか納得しにくいでしょう。後者のように、時間の経過とともに何が起きたのか、改善策を選んだ理由、期間や%などの数字という具体的な情報を入れ、伝わりやすくしましょう。

さらに、エピソードは客観的評価を加えることで「説得力」がぐっと増します。経営幹部の面接の場合、客観性が一般的な面接よりも重要視される傾向があります。実績や受賞内容などがあればぜひつけ加えるようにして下さい。

 経営幹部の面接ならではの質問でアピール

経営幹部(ハイクラス)に限ったことではありませんが、面接は「どの質問もアピールのチャンス」です。

ここでは特に、経営幹部ならではといった難しい質問の中で自分のPRするためにはどうするべきかを紹介します。

 仕事におけるポリシーやこだわり

 ビジネスマンとしてのポリシーやこだわりは、経営幹部の面接であれば比較的質問されることが多い内容です。仕事に対してどのようなスタンスを取り、仕事で何を達成しようとしているのか、そして社風に合う人物かなどを見極めることが目的です。

答える際は、ポリシーを表現した簡潔な言葉だけでなく、それを活かしたことで成功したエピソードがあると、面接官はイメージしやすくなります。

ですが、常に柔軟に対応できると示すことも必要なため、自分のこだわりを強調しすぎないように注意して下さい。

 失敗体験や自分の弱点等

 経営幹部の場合は、一般的な中途転職以上に、失敗体験や弱点といったマイナス部分についても深く質問されます。これはビジネスマンとして自分を客観視できているか、そしてそれに対して具体的な改善策を立て、実際に取り組んでいるのかを確認するためです。

また、あまりポジティブではない内容を質問されてもスムーズに答えられるコミュニケーション力があるかどうかも見ています。

弱点や欠点はそれだけを伝えるのではなく、必ず改善策とセットで話すようにしましょう。成長の糧として活かす気がないと誤解されてしまいます。

失敗体験は確かに、誰にとってもあまり気分のいいものではありません。ですが、この質問を活かせれば、ただ成功体験について答えるよりもずっと面接官から高評価を得られます。

 チームやプロジェクト内での立場や権限

 経営幹部候補であれば、前職や現職でも複数人の部下がいるチームやプロジェクトを率いている人が大半です。プロジェクトの進行とともに役割は変化したのか、上司や部下との権限の違いなどについて細かく答えられるようにしておきましょう。

応募先企業の求める人材と一致している立場や権限であればなおさら「即戦力」として歓迎されます。

また実績以外にも、規模や予算、年数、それに人数等など、各項目についても整頓し、円滑に答えられるようにしておきます。外部の企業が関わっていた場合は、プロジェクトのどの部分を発注していたのか、その中で自分がどのような役割を担っていたかも大切なポイントです。

マネジメント

 課題と解決策

 プロジェクトなどが立ち上がると、多かれ少なかれトラブルや問題に突き当たることがほとんどです。進行を妨げるほどではなかったとしても、外注先と食い違いがあったり、小さな軌道修正が必要だったりと、何かしらは起こります。そういった日々の「課題」に対してどのように取り組んだか、経営幹部の面接ではよく聞かれます。

まず、課題は「与えられた」「自ら発見した」このどちらだったのか。そして後者の場合はどのように発見したのかを確認しておきましょう。

その上で、決定した解決策はどのような内容だったか、それを実行した結果課題やトラブル、そしてチームはどう変化したのか。経過、具体策、その結果についてスムーズに説明できるようにしておきます。

経営幹部の業務も、問題点の発見と改善策の決定、そして実行の連続です。そのため企業側も、相手が困難な状況でどのように解決しようとする人物なのかを深く知っておきたいのです。

 マネジメントにおける具体策や心がけ

 部下や同僚をマネジメントするスキルや方法は、マネジメント経験者であれば必ず聞かれる質問です。また、たとえ経験者ではないとしても、経営幹部というポジションへの転職であれば準備しておくことをお勧めします。企業運営やチームマネジメントについての考え、部下をはじめとする周囲と接する際に気をつけている点などをまとめておきましょう。

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経営幹部(ハイクラス)の面接は、一般的な中途転職とは面接官から異なることが大半です。

自己紹介や志望動機といった定番の内容のほか、マネジメントにおける手法やスキルなども質問されます。また、関わっていたプロジェクトについても、その規模から予算、権限の範囲などを踏まえ、実際の業務上どのような決断を下す立場だったのかも深く聞かれるでしょう。経営幹部の面接だからこその質問内容は、数多くあります。

そのため、経営幹部の転職は、他とはまた異なる念入りな準備が必要です。ですが、このクラスに詳しい転職情報サイトはそれほど多くありません。これらのポジションへの転職を成功させたい場合は、情報からサポートまで手厚いエン社長候補へ会員登録してみてはいかがでしょうか。

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