ヘッドハンティングとは?その仕組やメリット・デメリットを解説!

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転職活動の方法の1つである「ヘッドハンティング」。他の方法に比べてあまり身近ではないため、漠然としたイメージしかないという人も多いでしょう。採用の際にこの方法を採らない企業もたくさんあります。

ヘッドハンティングとは具体的にどのようなものなのか、求職者と企業それぞれにとってのメリット・デメリットは何か、活用する方法はあるのかなどについて説明します。

また、転職活動におけるその他の方法である「転職エージェント(人材紹介)」や「転職サイト(求人媒体)」のメリットとデメリット、そしてヘッドハンティングの違いについても紹介していきます。

 ヘッドハンティングとは?まずはその仕組みをおさらい。

 最初に、ヘッドハンティングの仕組みについておさらいしていきます。サービスの構造や方法、利用されるようになった背景について紹介します。

 ヘッドハンティングの仕組みや種類

 ヘッドハンティングは、企業の外で活躍している優秀な人材を自社に引き入れる採用方法です。対象は、主に経営幹部や管理職、そして高度な専門職です。

よく似ている「スカウト」が転職活動中の人材を対象にしているのに対し、ヘッドハンティングは在職中の人材に声をかけます。在職中が対象になる点は、従来の採用方法とヘッドハンティングの大きな違いでしょう。

ヘッドハンティングは大きく分けて2種類あります。

(1)企業が自分でヘッドハンティングする

(2)ヘッドハンティング会社に依頼する

(1)の場合は、企業が自分たちで人材を探してヘッドハンティングします。基本的には、人材探しから話し合いまですべて自社のみで行います。

(2)の場合は、企業はニーズをヘッドハンティング会社に伝えます。企業からの依頼を受けたヘッドハンティング会社が、まずはそれに適した人材を選び出して接触する(声をかける)ことで始まります。相手が関心を持った場合、企業は話し合いや選考を行います。

ヘッドハンティング会社に依頼する場合、企業は依頼時にまず着手金を、内定した場合はさらに成功報酬(紹介手数料)も別途支払う料金体系がほとんどです。着手金は最大1,000万近い場合もあります。

ヘッドハンティングが広まる背景

 ヘッドハンティングはもともと海外で行われてきた採用方法でしたが、近年日本にも少しずつ広がってきています。また、ほとんど外資系企業中心だったのが、次第に業界を問わなくなっています。

その理由は大きく分けて2点あります。

(1)終身雇用制度が崩壊し、転職者数が増加している

(2)少子高齢化で、企業は若手の人材確保に苦戦している

(1)終身雇用制度が崩壊し、転職者数が増加している

現在、終身雇用のつもりで入社する人はほとんどいないのではないでしょうか。それほど、自分のキャリアや働き方に合わせて転職することは一般的になっています。そういった背景から、在職中の相手に声をかけるヘッドハンティングも受け入れられやすくなっているのです。

(2)少子高齢化で、企業は人材確保に苦戦している

転職が一般的になり、どの世代の人材も非常に流動的になりました。中でも人材不足が深刻なのは、若手と経営幹部層です。ヘッドハンティングは特に経営幹部の採用に強いため、利用する企業が増えています。

 その他の転職活動の方法との違い

 ヘッドハンティングと、それ以外の主な転職活動の方法である「転職エージェント(人材紹介)」と「転職サイト(求人媒体)」の違いについて具体的に説明していきます。

 転職エージェント(人材紹介)との違い

 転職エージェント(人材紹介)は求職者と企業の間に立ち、プロのキャリアアドバイザーがそれぞれに適した相手を紹介したり、面接日時の調整を行ったりします。

企業はまずニーズを伝え、転職エージェントはそれにマッチする人材を探し出して紹介します。転職エージェントには、幅広く取り扱う総合型と、職業や役職などを専門的に絞った特化型があります。

費用は、内定した場合に成功報酬として企業が支払うシステムが大半です。初期費用がかかるかどうかはエージェント会社によります。

転職 エージェント 面談

転職エージェントとヘッドハンティングの共通点は、企業が直接人材を探すわけではなく、仲介する会社が代行する点です。また、転職エージェントは基本的に求職中の人材を、ヘッドハンティングは在職中の人材を対象にしている点も異なります。

そしてもう1つの大きな違いは、費用です。

転職エージェントは成功報酬(+初期費用)が基本ですが、ヘッドハンティングは着手金+成功報酬の両方がかかります。さらに、着手金は転職エージェントの初期費用に比べてかなり高く、1,000万円近いこともあります。そのため、基本的には予算に余裕がある企業向きです。

 転職サイト(求人媒体)との違い

 転職サイト(求人媒体)に募集要項を掲載する採用方法です。求職者にも企業にもよく使われています。

企業は、募集要項を自分たちで作成します。また、応募者の選考やその連絡も自社で行います。ですが、掲載後は応募者が集まるのを待っている必要があります。

一方、ヘッドハンティングは企業のほうから先に動きます。ヘッドハンティング会社を利用するかどうかは企業によりますが、欲しい人材にピンポイントで直接働きかけられます。

転職サイトを利用する場合、企業は掲載費を支払います。基本的には採用できなくても掲載費は払わなくてはなりません。初期費用や成功報酬の有無は、サービス会社によって異なります。

ヘッドハンティングの場合は、最初に着手金を支払います。さらに、内定した場合は成功報酬が加わります。

 ヘッドハンティングのメリット・デメリット

 「求職者」と「企業」それぞれから見たヘッドハンティングのメリットとデメリットについて解説します。それと比較して、転職エージェントと転職サイトにはどのようなメリット・デメリットがあるのかも併せて紹介していきます。

ヘッドハンティングのメリット

求職者のメリット

ヘッドハンティングは、転職活動をしていなくても転職のチャンスがうまれます。在職中でも企業のほうから声をかけてくれるため、退職のリスクなしで次の企業で働けるのです。

企業は「在職中であっても欲しい人材」としてアプローチしているため、給与面などの待遇がよくなったり、現職より昇進できる人もいるでしょう。

企業のメリット

企業のメリットは3点あります。1点目は転職活動をしていない優秀な人材に出会えることであり、ヘッドハンティングの大きなメリットです。現職に満足している人は、転職活動しません。ですが、その中にも有能な人材はいます。

2点目は、様々な採用活動の中で最も内密に行えるため、人事異動や企業戦略に気づかれずに済むことです。

そして3点目は、企業がすべて自社で行った場合、他の採用方法に比べて圧倒的に採用コストが低く済むことです。このケースは以前から取引のある企業からヘッドハンティングすることが多く、仕事ぶりをあらかじめ理解している点もメリットでしょう。

 ヘッドハンティングのデメリット

求職者のデメリット

デメリットは3点あります。1点目は、ヘッドハンティングは他の採用方法に比べて大きなコストと時間がかかるため、企業の期待がどうしても高くなってしまう点です。そのため、入社後に「期待外れ」だと思われることもあり、それが原因で馴染みにくい場合があります。

2点目は、「ヘッドハンティング会社の利用者は、いい条件の企業に声をかけられるとすぐ辞めてしまう」という先入観や誤解を持っている企業もあることです。その場合も、特に最初のうちは働きにくさを感じるでしょう。

そして3点目は、ヘッドハンティングされなければ始まらないということです。求職者は声をかけられた後であれば「選ぶ・断る」などの選択肢がありますが、それより前にはできることはあまりありません。

企業のデメリット

企業にとってのデメリットは3点あります。

(1)在職中の人材にアプローチするため、実際の採用までに平均約4~6ヶ月ほどかかる

(2)莫大な採用コストがかかる

(3)引き抜き元の企業とトラブルになりやすい

ヘッドハンティングは、すべて自社で行えば非常に手間がかかり、サービス会社を使えば大幅なコストがかかります。費用も、他の採用方法の初期費用に比べて着手金はかなり高額です。それに加えて成功報酬もかかります。

また、引き抜き元企業とのトラブルはまさにヘッドハンティングならではのデメリットと言えるでしょう。特に、取引先から直接自社で引き抜く場合は厳重な注意が必要です。それが原因で、他の取引先やお客様との関係まで悪化する危険性もあります。

 転職エージェント(人材紹介)のメリット・デメリット

 メリット

転職エージェント(人材紹介)は、求職者・企業のどちらもミスマッチが起こりにくい転職サービスです。プロのキャリアアドバイザーが間に立ち、求職者にはキャリアや選考のためのアドバイスを、企業には人材のサーチや調整・連絡などを行うためで、転職エージェントの大きなメリットでしょう。

求人 紹介

また、求職者が対象のため短期間で内定が決まりやすく、前職の勤務先とのトラブルも無縁です。経営幹部や管理職中心のヘッドハンティングとは異なり、職業や役職に関係なく人材紹介をしています。

デメリット

求職者にとってのデメリットは、登録後まずはキャリアアドバイザーとの面談があり、すぐには始められない点です。

企業にとってのデメリットは、今の企業でのキャリアや働き方に満足している経営幹部や専門職は、転職エージェントではなかなか採用できない点です。また、転職サイトに比べるとコストがかかることがほとんどです。

 転職サイト(求人媒体)のメリット・デメリット

メリット

求職者のメリットは、募集要項を数多く見て自分で選べる点です。他の方法に比べて最もたくさん比較できます。また、基本的には誰でも自由に応募可能です。

企業のメリットは、他の採用活動よりもコストを低く押さえられる点と、大勢に向けて公開される点です。

デメリット

プロの目で選んだ人材や企業ではないため、働き始めてからミスマッチだったということが起こる点です。

また、企業選びや選考に関してのアドバイスも望めないため、求職者は転職エージェントに比べると内定までに時間がかかることが多いでしょう。

企業は、利用する転職サイト選びや募集要項の作成などをすべて自社で行わなければなりません。また、その後も自分たちで選考して結果連絡や面接の日時調整をするため、工数と手間がかかります。

 ヘッドハンティングの利用方法や選び方

 ヘッドハンティング会社を利用する際のポイントや注意点について、求職者と企業それぞれに分けて紹介していきます。

 ヘッドハンティングを利用するには

 ヘッドハンティングを利用した内定までのながれは、下記が大半です。

接触(声かけ) → ヘッドハンターとの面談 → 企業との面接 → 待遇の交渉 → 内定

最初にヘッドハンティング会社が電話やメールで接触します。この時点ではまだ依頼元の企業名や雇用条件は伏せています。

その連絡に興味を持った場合、まずはヘッドハンターとの面談になります。その際に企業名や役職、収入などの待遇について知らされることが多いようです。その後、企業との面接になります。面接の内容は、基本的には一般的な転職の場合と同じです。

企業が利用する場合

ヘッドハンティング会社に依頼する前に、必ずターゲット像を明確にしておきましょう。役職、スキル、人間性など、採用したい人材について特に重視しているのはどこか、業務内容やミッションは何かといった点です。

それらが曖昧だとヘッドハンティング会社は人材のサーチに時間がかかり、マッチングもうまいいきません。

また、ヘッドハンティング以外の方法で採用しやすい職種やポジションの場合は、まずはそちらを利用するのも手です。管理部門や営業職、業界を問わない職種などであればぜひ試してみて下さい。

 ヘッドハンティング利用の注意点2点

 他の転職活動と同じように、ヘッドハンティングにも注意すべき点があります。ここでは、企業ではなく「在職中の人材」が利用する際に注意すべき2点について解説します。

(1)ヘッドハンティング会社が信頼できるかどうか

(2)雇用条件の詳細の確認

突然のヘッドハンティング会社からの連絡は、嬉しさよりも警戒心のほうが大きい人も多いのではないでしょうか。

ダイレクトリクルーティング

最初の電話やメールで知らされる情報は、ほぼヘッドハンティング会社の名前のみです。まずは検索し、実在していてかつ信頼できそうかどうか確認しましょう。企業サイトはあっても情報があまりにも少ない、または更新されていないといった場合は注意が必要です。ヘッドハンティングを装った詐欺もあるため、その確認にもなります。

その際、ぜひ「情報の経路」や「選んだ理由」なども質問してみて下さい。紹介者の具体的な名前は聞けないことが大半ですが、どのような経緯かで知ったかについては教えてくれるでしょう。

そして、これが最も大切ですが、「現在の仕事内容や役職」を把握した上での連絡かどうかを必ず確認して下さい。それについてあまり知っていないような回答であれば、信用しないほうが無難です。

実際にヘッドハンターに会ってみる場合は、雇用条件について詳細まで確認して下さい。特に給与や年収、福利厚生など、お金に関する内容は遠慮せずに質問しましょう。

 経営幹部層の転職エージェント「エン社長候補」

 ヘッドハンティングは、企業のニーズに合った人材を在職中の層から探し出して採用する方法です。

業界に精通したプロによって人材を選んでいる、秘密裡に採用できるという点が転職エージェントと共通しています。デメリットは、非常にコストが高額であることと、ヘッドハンティング利用者への先入観から「すぐに辞めてしまうのでは?」と思われやすい点です。

ヘッドハンティング会社は、基本的に「企業の問題や悩みを人材採用で解決する」役割です。依頼している企業側の利益のために動いており、求職者に対してそこまで手厚くありません。

経営幹部(ハイクラス)への転職を考えている場合は、そのための情報や準備が数多く必要です。求職者に対してアドバイスやサポートを行う転職エージェントのほうが利用しやすいでしょう。

ぜひ経営幹部の転職に特化した転職エージェントである「エン社長候補」に会員登録し、望むポジションへの転職を成功させましょう。

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